ミナトの体験談:ヨガの彼女を“運命”と勘違いしていた頃

あの頃の僕は、
“運命” という言葉にすがることで、なんとか自分を保っていた。

コロナで日常が壊れ、
孤独が渦のように押し寄せてきた中で、
ヨガ教室の友達を通じて出会った Rさん は、
僕にとって“光”のように見えた。

実際には、
ただの一時的な心の拠り所だったのに。

でも当時の僕には、
その違いが分からなかった。

今日は、
あの時の僕の“正直な体験”を、
全部ここに書き残してみたい。


コロナで崩れた日常と、意味を求めはじめた僕

20代後半までの僕は、
仕事も順調で、恋愛も一般的な範囲でやってきた。

深く悩むこともなく、
友人と飲みに行き、
休日は映画や買い物、
どこにでもいる“普通の東京の会社員”だった。

でもコロナが始まり、
世界も働き方も人間関係もすべて変わった。

気づいたら、人に会う日がほとんどなくなり、
あれほど賑やかだった生活が急に静まり返った。

そんな時、深夜に YouTube を見続けながら、
ふと思った。

「人生ってなんだろう」
「このまま時間だけ過ぎていくのかな」

あの孤独は、今思い返しても胸がきゅっとなる。

意味を探したくなる気持ちも、
不思議な世界に惹かれる心も、
今なら全部理解できる。


ヨガ教室で出会った“Rさん”

コロナ禍で体調やメンタルが不安定になった時期、
「運動でもしないとやばい」と思って
通い始めたのがヨガ教室だった。

そのヨガ仲間が

「連れていきたい人がいるんだ」

と紹介してくれたのが、Rさん

彼女は僕より少し年上で、
柔らかい雰囲気をまとった人だった。

天然素材のゆったりした服、
植物で染めたような色味、
ナチュラルなビーガンスイーツ、
ハーブティーの香り。

“スピ女子”にありがちな記号があるのに、
どこか俗っぽさがなくて、
本当に信じて生きているんだ と思った。

彼女はヨガ、アーユルヴェーダ、世界中の宗教、
さらには薬や精神医療にも詳しく、
話を聞いているだけで心が落ち着いた。

僕はすぐに惹かれた。

恋愛というより、
“安心” に吸い寄せられたような感覚だった。


彼女の言葉が“意味の扉”を開いた

Rさんはよくこう言った。

  • 「偶然じゃなくて、きっと意味があるんだよ」
  • 「前兆って、気づける人にしか来ないから」
  • 「波動が合うと自然に引き寄せが起きるよ」

当時の僕には、
その言葉が優しさに感じた。

いや、違う。

あの頃の僕には
“救い” に聞こえていた。

ヨガでの瞑想中、不思議な体験をした時もあった。
意識がふわっと浮くような感覚。
あれを彼女に話すと、

「それは、もう次のステージに入ってる証拠だよ」

と言われた。

その瞬間、体の奥が熱くなるような感覚があった。

それが
僕の意味づけが始まった瞬間だった。


振り回されるほど“特別な意味”を探してしまう

彼女の曖昧なメッセージや、
急に心が離れたような態度。

そのどれもが気になって仕方なくて、
気づいたら僕の頭の中は
彼女のことでいっぱいになっていた。

そして僕は、
その全部に意味をつけ始めた。

  • 返信が遅れた → “試練”
  • 夢に出てきた → “サイン”
  • たまたま会えた → “導き”
  • 同じ数字を見た → “前兆”
  • 彼女の言葉 → “波動のメッセージ”

“意味の世界” に沈み込んでいくと、
現実がどんどん薄くなっていった。


スピ友達が増えるほど、僕は壊れていった

気づけば周りはスピ関係者だらけになっていた。

  • 占い師
  • エネルギーワーカー
  • 引き寄せの講師
  • 高額講座を売る人
  • 波動系のヒーラー
  • 前世療法の人

優しい人もいたけれど、
どこか“金の匂い”がする人も多かった。

高額な商品やセッションにも手を出し、
気づくと生活もギリギリだった。

それでも僕は、

「これも統合への道だから」
「魂が覚醒する流れなんだ」

と、自分を納得させていた。


決定的におかしいと気づいた夜

ある日の深夜。
YouTubeでスピ動画を見ながら寝落ちして、
ふと鏡の前を通った時。

そこに映っていたのは、
別人のように疲れ切った自分だった。

目の下のクマ、
やつれた顔、
生気のない目。

その瞬間、
何かがスッと冷めた。

「あれ、俺…どこに向かってるんだ?」
「現実の俺は、こんな顔してたんだ…」

そこから一気に崩れた。

Rさんのメッセージも、
スピ友達の会話も、
動画の中の言葉も──
全部、遠くに感じた。


ゆっくり現実へ戻っていった日々

そこから僕は、
思い切って情報を減らした。

スピ動画を消し、
SNSのフォローを整理し、
高額講座の人たちとも距離を置いた。

そして、心理学の本を読み始めた。

認知バイアスを知り、
“意味づけは不安な心の防衛反応なんだ”
と理解したとき、
胸がふっと軽くなった。

毎日の小さなルーティンも助けになった。

  • 朝の散歩
  • 海沿いのカフェで読書
  • スマホを見ない時間
  • 深呼吸

それらは少しずつ、
僕を現実に引き戻してくれた。


現在の僕と、いま読んでくれているあなたへ

今の僕は、

  • 海沿い+都内の二拠点生活
  • 心理学の勉強を続け
  • スピの良さも毒もどちらも理解し
  • 誰かを否定することなく
  • 自分の軸で生きられている

スピの世界に完全な悪はない。
人を救う瞬間も確かにある。

でも、
疲れてしまうスピは、どこか心を重くする。

あの頃の僕のように、
“意味の世界”で迷ってしまう人が少しでも楽になれば。

そう思って、このメディアを作った。

意味づけや前兆探しに疲れてしまった時は、
ひとりで気持ちを整理するのが難しいことがあります。

僕自身も、誰かに話を聞いてもらうことで
現実の自分に戻るきっかけをつかめました。

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まとめ

  • コロナで価値観が壊れ、孤独と不安から意味を求めた
  • ヨガのRさんと出会い、運命だと感じた
  • 曖昧な関係が意味づけを暴走させた
  • スピ界隈にのめり込み生活も不安定に
  • 深夜の鏡で“本当の自分”を見て気づいた
  • 心理学と小さな習慣で現実に戻ってきた

これは僕の小さな話だけど、
もしあなたが今しんどいなら、
焦らず、自分を責めず、
ゆっくり戻ってくればいい。

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